『The Dreams of Rivers』
2026年8月23日(日)~9月22日(火)

定休日 水・木


The River of Dreams, acrylic and oil on cotton, 144.5×112cm, 2026

CAVE-AYUMI GALLERYでは、2026年8月23日(日)より、中村太一の個展「The Dream of Rivers」を開催いたします。本展は中村による当画廊での4回目、2年ぶりの個展となり、新作を発表いたします。ぜひご高覧ください。


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本展で、中村が起点とするのは、夢の中に繰り返し現れる一つの川の記憶です。その川の情景を父に話したところ、父はそれを「夢の川」と呼び、自身もまた繰り返し夢の中に川を見ることを語りました。その不思議な符合は、誰の中にもあるまだ言葉にならない世界の存在を感じさせます。
中村の作品に見られる大きな特徴は、ひとつの風景や記憶を起点に次々と新たなイメージが立ち現れていく豊かさです。夢の中の川、日々出会う自然、動物や植物の姿は、固定された象徴ではなく、色彩や絵の具の変化を通して、絶えず新たなイメージへと展開していきます。
そのイメージの広がりは、現実を離れた空想によるものではありません。日常の観察や体験、記憶の蓄積が重なり合うことで、無数の風景が生まれています。
近年、中村は制作拠点を山間へ移しました。前回の個展「ROADS NOT ON THE MAP」(2024)は移住直後に開催された展覧会であり、都市部との関係性をひとつのテーマとしていました。一方、本展で発表される作品には山の中を自由に歩き回る人々、突然遭遇する動物たち、釣り糸を垂らす人々や、自然の中にテントを張る人々が描かれています。そこでは、人間の営みを中心に据えるのではなく、自然の中で人や動物が共に存在しています。絵画そのものが自然の「眼」となって、世界を見つめているようです。
中村は初期より、働く人々や動物、植物、自然を描き続けてきました。その根底には一貫して、人間と自然、生きものたちが共に存在する世界への眼差しがあります。
水彩画を創作の出発点としてきた中村は、近年ではキャンバス作品においても、油彩からアクリルと油彩を併用する表現へと移行しています。絵具に含まれる水が生み出す滲みや透明感、蛍光色の輝き、絵具の重なりといった絵画そのものの現象が、画面の中に終わりなく広がる夢の風景を生み出し、見る者をその奥へと引き込みます。

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1982年神奈川県生まれ。2008年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。近年の主な展覧会に個展「ROADS NOT ON THE MAP」(CAVE-AYUMI GALLERY)/東京 2024)、 「Sleepwalking」(YIRI ARTS)/台北 2022)、「IPIRIA」(CAVE-AYUMI GALLERY)/東京 2020)、「project N73」(東京オペラシティアートギャラリー)/東京、2018)、グループ「包摂とQ」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA/2025)、「トカイのなかで」(void+/東京 2025)、「New Origins - Level Unlocked」 (Andrea Festa Fine Art)/ローマ 2023)、「Men Who Paint Flowers」(Mindy Solomon Gallery)/マイアミ 2022)、「Castlemaine State Festival 2019」(The mill)/カッスルメーン 2019)、「富士の山ビエンナーレ2016」(イケダビル/静岡 2016)など。