Rumiko Hagiwara
“Far Away Hopeful Grand Land”
2023年4月14日(金)〜5月21日 (日)
※オープニングイベント: 2023年4月14日(金) 19:00〜
定休日 水・木
「映像作品 Far Away Hopeful Grand Land からの静止画」
CAVE-AYUMIGALLERYでは2023年4月14日(金)より、Rumiko Hagiwara(萩原留美子)の日本での初個展『Far Away Hopeful Grand Land』を開催いたします。アムステルダムを拠点に長く活動する萩原は、近年、日本人としてヨーロッパに身を置く上での経験から生まれる疑問や文化の差異をテーマに、作品制作を行ってきました。日常生活で見かけるありふれた物事や不合理をあえて強調することや、偶然的に遭遇した物事をもとに、写真やビデオ、インスタレーション、パフォーマンスなどの多様な表現で、微妙な、そして時に遊び心のある詩的表現へと変換しています。
本展では、萩原が2022年にブラジルに滞在し制作した映像作品を発表します。サンパウロで有名な日本人街「リベルダーデ」の文字通りの意味である「自由」をめぐり、夢を抱いて新天地を見つけようとした複雑で重層的な日本人移民への考察を、遠くなってしまった日本を想う自身の視点と日系女性の証言を重ね合わせた映像で、ユーモラスに物語ります。また、初期作品より本展に合わせ厳選した作品を展示いたします。ぜひご高覧ください。
本展は、約50分の映像作品をメインに据えたビデオインスタレーションです。毎時00分から上映を開始いたしますので、 是非その時間に合わせ、ご来廊いただければ幸いです。(1日7回、最終上映開始午後6時)
アーティストステートメント
私のアートプラクティスは、複雑化する世界に対応するための、心の有り様を探す旅であると言えるかもしれません。私の継続的にありふれた物事の中から何かを発見しようとするスタンスは、ただ我々のものの見方を変えるだけで、世界の枠組みの中にいながらも存在し得る、例外的な「場所」を探すという行為なのです。
アーティストについて
Rumiko Hagiwara (萩原留美子) 1979年、群馬県生まれ。東京造形大学卒業後に渡蘭、ライクスアカデミー・アーティスト・イン・レジデンスを終了後、現在もアムステルダムを拠点に活動している。 主な個展に「Ghost in Silence」(2017年、Van Zijll Langhoud Gallery、アムステルダム)「If you make that kind of joke, then we call it a lie」(2014年、Jeanine Hofland gallery、アムステルダム)近年のグループ展に、「The Botanical Revolution」(2021年、ユトレヒト・セントラル美術館)「Elsewheres within here」(2019年、Framer Framed、アムステルダム)などがある。
作家ホームページ:http://rumikohagiwara.com/
助成 : オランダ王国大使館、モンドリアン財団