成田 克彦 Katsuhiko Narita
《Shade》1987年
2019年8月18日(日) - 9月1日(日)
Shade 6,1987. Photo: Chieko Shiraishi
ⒸThe Estate of Katsuhiko Narita/ Courtesy of CAVE-AYUMI GALLERY/Yumiko Chiba Associates
CAVE - AYUMI GALLERYでは、2019年8月18日(日)より9月1日(日)まで、成田克彦「《Shade》1987年」展を開催致します。
成田克彦(1944-1992)は1969年に発表した《SUMI》の作品で「もの派」の代表的作家として知られる作家です。また近年、《SUMI》以降に制作された「もの派」とは異なる、独自の多様な作品にも注目が集まっています。今回の展示では、1982年から1987年までの間に、連続的に発表された「Shade」と名付けられた作品の中から、1987年の日辰画廊における個展で発表された、朽ちた丸太に帆布と黒いうさぎの毛が貼布された、一連の作品を展示します。成田にとって、1987年という年は「モノ派展」(鎌倉画廊)や「もの派とポストもの派の展開」(西武美術館)のために初めて《SUMI》の再制作が行われた年でした。その事に伴なうかのように、とりわけ重厚な物質の存在感を放つ本作を、ぜひこの機会にご高覧ください。
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埼玉県立近代美術館
成田克彦 Katsuhiko Narita
1944 大韓民国・旧朝鮮府釜山に生まれる
1955 終戦に伴い熊本市出水に引き揚げる
1969 多摩美術大学絵画科卒業
1977-78 文化庁芸術家在外研修員として渡欧
1992 逝去
主な個展
2016 AYUMIGALLERY / CAVE (東京)
2015 東京造形大学付属美術館(東京)
1994 日辰画廊(東京)(追悼展)
1989 日辰画廊(東京)
1987 日辰画廊(東京)
1986 アユミギャラリー(東京)
1985 日辰画廊(東京)
1983 日辰画廊(東京)
1982 日辰画廊(東京)
1977 ギャラリーロコ(東京)
1976 ときわ画廊(東京) 村松画廊(東京)
1974 村松画廊(東京)
1969 村松画廊(東京)
1967 村松画廊(東京)
1966 おぎくぼ画廊(東京)
主なグループ展
2019 「Tribute to MONOHA」Cardi Gallery(ロンドン)
2018 「1968年-激動の時代の芸術」千葉市美術館(千葉)
2018 「Surface of Things」鎌倉画廊(神奈川)
2015 「MONO-HA」 ムディマ財団(ミラノ)
2014 「グループ「幻触」と石子順造—1966-1971—現代を先駆けた冒険者たちの記録— 」静岡県立美術館(静岡)
2012 「 太陽のレクイエム:もの派の美術」Blum&Poe(ロサンゼルス)
「 TOKYO 1955-1970:新しい前衛術」 ニューヨーク近代美術館(ニューヨーク)
2005 「 もの派—再考」国立国際美術館 (大阪)
2004 「痕跡—戦後美術における身体と思考」京都国立近代美術館(京都)
2003 「九州力—世界美術としての九州—」熊本市立現代美術館(熊本)
2000 「第3回光州ビエンナーレ特別展 日韓現代美術への断面(光州、韓国)
1997 「アユミギャラリーの作家たち展」アユミギャラリー(東京)
1995 「1970年—物質と知覚 もの派と根源を問う作家たち」岐阜美術館、埼玉近代美術館、広島現代美術館、北九州市立美術館、サンテティエンヌ近代美術館巡回(~1996)
「アジアーナ 極東からの現代美術」ヴェンドラミン・カレルジ宮(ヴェネツィア)
1994 「戦後日本の前衛美術」横浜美術館グッゲンハイム美術館ソーホー(ニューヨーク)、サンフランシスコ近代美術館・センター・フォー・アット・イェルバ・ビエンナ・ガーデン巡回(~1995)
1988 「モノ派展」ローマ大学附属現代美術実験美術館(ローマ)
1987 「もの派とポストもの派の展開 1969年以降の日本の美術」 西武美術館(東京)
1980 「80年代の考察展」名古屋市立博物館(名古屋)
1975 「41人の静物展」エスパース土曜(東京)
1974 「日本—伝統と現代」デュッセルドルフ市立美術館(デュッセルドルフ)
1970 「現代美術の一断面」東京国立近代美術館(東京)
「日本人による版画展」C.M.カッセ画廊4(パリ)
「第10回日本国際美術展(人間と物質)」東京都美術館(東京
「第5回ジャパン・アート・フェスティバル」東京国立近代美術館(東京)
1969 「第9回現代日本美術展」東京都美術館(東京)
「現代美術の動向」京都国立近代美術館(京都)
「第6回パリ青年ビエンナーレ」パリ市立近代美術館(パリ)
協力 : YUMIKO CHIBA ASSOCIATES